キタ ヤスノリ   Kita Yasunori
  喜田 安哲
   所属   人間社会学部 社会園芸学科
   職種   教授
発表年月日 2007/09
発表テーマ 動体視に問題を孕む子どもへの心理的工作の実践
会議名 日本教育心理学会第49回大会
開催地名 於 文教大学
概要 動体を追視できなかった子どもが追視できるようになり、さらに応じて動くことができるようになった過程を検討した。課題(カップゲーム・ボールドリブル・ボール足受け)を構成する下位の項を考えれば、対象を見続ける、身体を動かすといった局所的な処理はできていた。したがって、対象児にとって問題なのは、下位として想定される項と項とを関係づけることができないことだと考えられる。項間を関係づけた表象(大域表象)に導かれた処理過程を《トップダウン過程》と考えれば、本実践は《ボトムアップ過程》を促進しつつトップダウン過程を形成したということができる。教育実践ではトップダウン過程を形成するために下位の項間を関係づけるボトムアップ過程の促進するように情況を工作することが重要であることを示唆した。