ヤマノ カツアキ   Katsuaki Yamano
  山野 克明
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 リハビリテーション学科生活機能療法学専攻
   熊本保健科学大学大学院  保健科学研究科 保健科学専攻
   職位   教授
発表年月日 2019/11/16
発表テーマ リハビリテーション専門職が有するべき徳の必要度と充実度に関する大学生を対象としたアンケート調査
会議名 第3回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 静岡市
発表者・共同発表者 山野 克明
概要 本研究の目的はリハビリテーション専門職が有するべき徳の必要度と充実度について、専門職課程に在学する大学生の実態を明らかにし、今後の専門職教育に対する示唆を得ることにある。リハビリテーション専門職養成課程在学の大学生で理学療法課程188名、作業療法課程179名、言語聴覚課程182名の計549名を対象に、21の設問からなるアンケートを郵送法で行った。ST課程の学生とPTおよびOT課程の学生との間にいくつかの有意差を認めた。専門職としての歴史的な背景を含め、徳をテーマとした職業倫理教育のあり方について示唆を得ることができた。データ解析は設問ごとにKruskal-Wallis検定とBonferroniの修正を利用し、危険率5%未満を有意とした。必要度では、相手の生活を知る(OT-ST, P=0.013)、相手に対し厳しくある(PT-ST, P=0.013)、人から指摘されたことを素直に受けとめる(PT-OT, P=0.012)、相手を気づかう(PT-OT, P=0.015)の4設問で有意差を認めた。充実度では、相手を自分の価値観だけで評価しない(PT-ST, P=0.001、OT-ST, P=0.034)、相手の生活を知る(OT-ST, P=0.040)、相手に対し厳しくある(PT-ST, P=0.041)、自分自身の存在を認識させる(OT-ST, P=0.012)、人前に立つことを恥しく思わない(PT-ST, P=0.028)、人から指摘されたことを素直に受けとめる(PT-ST, P=0.019)の6設問で有意差を認めた。ST課程の学生とPTおよびOT課程の学生との間にいくつかの有意差を認めた。専門職としての歴史的な背景を含め、徳をテーマとした職業倫理教育のあり方について示唆を得ることができた。