(最終更新日:2021-12-03 15:33:32)
  タナベ カノ   Kano Tanabe
  田邊 香野
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   職位  講師
基本情報
■ 専門分野
基礎医学, 内科系臨床医学 (キーワード:免疫学、膠原病・アレルギー内科学) 
■ 最終学歴
熊本大学大学院 保健学教育部 保健学専攻 博士後期課程 終了
■ 保有学位
1. 「学士 (保健学分野)」「修士 (保健学分野)」「博士 (保健学分野)」
■ 免許・資格
1. 臨床検査技師免許証
研究業績
■ 研究テーマ
1. IgEクラススイッチのシグナル伝達経路解析
■ 著書・論文等
1. 2020/09 論文  The role of protein phosphorylation in the regulation of class switch
recombination  pp.1-14 (共著) 
2. 2018/03 論文  B細胞におけるTRAF3の機能 熊本大学医学部保健学科紀要 14,1-10頁 (共著) 
3. 2017/11 著書  9 抗体 免疫学 コア講義  改定4版  (共著) 
4. 2016/11 論文  IgE class switch recombination is regulated by CaMKII via NF-κB alternative pathway. Integrative Molecular Medicine  (共著) 
5. 2015/04 論文  Dominant negative form of alpha4 inhibits the bcr crosslinking-induced phosphorylation of Bcl-xL and apoptosis in an immature b cell line WEHI-231. Biomedical Research  (共著) 
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社会活動・地域貢献
■ 所属学会
1. 日本免疫学会
2. 日本アレルギー学会
3. 日本癌学会
4. 日本プロテインホスファターゼ研究会
5. 日本生化学会
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■ 委員・役員等
1. 2018/04/01~ 熊本臨床検査技師会 染色体・遺伝子検査部門 部門委員
■ その他
1. 2021/09 2021年度 第1回 染色体・遺伝子部門研修会
2. 2019/10 第8回 サイエンスカフェ
3. 2019/09 2019年度 第1回 染色体・遺伝子部門実技講習会
4. 2018/05 2018年度 第1回 染色体・遺伝子部門研修会
メッセージ
■ メッセージ
在学生のみなさんへ

 私が大学生になりたての頃は教科書に書いてあることはすべて正しいと思っていたようにおもいます。しかし、日進月歩で進む科学の世界では昨日までの常識は今日、突然すべてが変わってしまうこともあり得るということを知りました。学生の間は勉強をすることが苦痛に思われることもあるかもしれません。しかしただ知識を詰め込むだけでなく本当にそうなのか?という探究心を持って勉強に取り組んでいただければもっともっと勉強は楽しくなると思います。
■ 研究紹介
現在、国民の2人に1人は何らかのアレルギー疾患を有しているといわれています。みなさんにも身近な花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などはいずれもIgEが重要な働きをしています。IgEはB細胞と呼ばれる身体を守る免疫細胞の仲間が、クラススイッチという反応を経てから産生を開始する抗体の一種です。何のためにB細胞がIgEを作るのか、どのようなメカニズムでクラススイッチが行われるかなど、未だすべてが解明されているわけではありません。今日のアレルギー疾患に対する治療は炎症を抑えたり、アレルゲンを除去するなどの対症療法が主流であるのが現状です。私はB細胞のIgEクラススイッチに関与するシグナル伝達経路の詳細を明らかにすることでアレルギー疾患の根治治療を目指す一助が担えたらと考え、研究を行っています。