タツキ トシヒサ   TATSUKI Toshihisa
  田附 敏尚
   所属   文学部 日本語日本文化学科
   文学研究科 国語国文学専攻
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/03
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 感動詞「いぇーい」「うぇーい」の意味・用法
執筆形態 共著
掲載誌名 Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin
掲載区分国内
出版社・発行元 神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会
巻・号・頁 (27),31-45頁
総ページ数 15
担当区分 筆頭著者,責任著者
著者・共著者 田附敏尚・枝松奈美・大山茅紗・溝口礼奈・山崎真由
概要 本稿ではうれしい気持ちを表す感動詞である「いぇーい」と「うぇーい」との違いを明らかにすることを目的とする。調査と考察の結果、以下のことが分かった。
(1) 隣接ペア:どちらも第 1 発話のものが繰り返される。
(2) 親疎関係(話者間の距離):「いぇーい」が近い関係性から少し遠い関係性まで使用されるのに対し、「うぇーい」は近い関係性に限られる。
(3) 感情を喚起させる事態が良いか悪いか:「いぇーい」が良い事態で多く使われ、うれしさを表す用法が主となるのに対し、「うぇ-い」は相対的には悪い事態で多く使われ、からかいや冗談めかしなどの用法が主となる。
(4) 感情の共有を志向するか否か:「いぇーい」は感情の共有を志向せず、「うぇーい」は感情の共有を志向する。
このうち、「いぇーい」と「うぇーい」の使用には (3) のほうが (4) よりも大きく関与する。
そして、「うぇーい」の (2) から (4) の用法は、「うぇーい」が若者が使う “仲間内のことば” であるという特徴を持つということに関連するということを述べた。