タカハシ イッペイ
Takahashi Ippei
髙橋 逸平 所属 梅光学院大学 国際学部 国際言語文化学科 職種 講師 |
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発表年月日 | 2023/01/28 |
発表テーマ | Withコロナ時代のホスピタリティ人材 |
会議名 | 2022年度余暇ツーリズム学会・九州支部大会 |
主催者 | 余暇ツーリズム学会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 福岡 |
開催期間 | 2023/01/28~2023/01/28 |
概要 | 2020年初頭より発生した、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界中の航空業、ホテル業、旅行業といった、観光関連のホスピタリティ産業は未曽有のダメージを被ることとなった。その後、長期間に渡り影響が続き、観光関連サービス業は、人員整理を余儀なくされた。早期退職や出向、一時帰休といった様々な方策で、人件費を抑制することにより、経営的存続を最優先した。
コロナ禍における経営改善策として、多くの従業員がホスピタリティ業界を去り、新たな就業先として全く異なる業界を選択する人が増加。特にいわゆる優秀と言われた人材は、他業種においても重宝され、活躍するパターンが多く、ホスピタリティ業界へ戻ってくる優秀な人材は非常に少なくなってしまった。 その後、2021年後半から欧米を中心に渡航規制が緩和され、急激に旅行需要が高まった。航空業界における客室乗務員、空港職員、グランドハンドリングといった専門的スキルを必要とする人材が大幅に不足し、機材、運航乗務員は確保でき、旅客の需要もあるにも関わらず、航空便を運航することができないという皮肉な状況をもたらすこととなる。 またホテル業においても、スーパーバイザー、チーフ、マネージャーレベルの人材が不足し、非正規等で人員は確保できたとしても、充分なサービスが提供できないといった状況が発生し、急回復した観光関連業での人材確保が急務な課題となり始めた。 日本においても、2022年10月より、国内向けの観光需要創出策として「全国旅行支援」が実施され、また日本入国規制を緩和することにより、インバウンドの外国人観光客も増加し始め、欧米各国と同様の状況が、日本の航空業界、ホテル業界においても発生し始めている。 大型チェーンホテルにおいては、数百人規模の新卒採用を実施したり、特に不足している空港地上職員については、2022年度内に複数回、新卒・既卒を含めた募集を行ったりなど、来るべき、コロナ禍からの揺り戻しによる需要増に対応すべく、ホスピタリティ業界全体として、人材の確保が問題となっている。 今回の研究では、withコロナに軸足を移す世界経済に連動した、ホスピタリティ業界での人的資源の在り方、量のみならず、質も問われる特殊な業界での課題などの考察を試みる。 |