アズタ フジコ
Azuta Fujiko
吾田 富士子 所属 藤女子大学 人間生活学部 子ども教育学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 1998/10 |
発表テーマ | 森有正の経験解釈-人間形成論的観点から |
会議名 | 教育哲学科第41回大会 |
主催者 | 教育哲学科 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 山梨 |
開催期間 | 1998/10 |
概要 | 森は経験についての哲学的体系を残したわけでなくもっぱら自己の経験を自ら解釈するという行為に終始した。その経験解釈は,生涯という生全体を包括する視座からの試みであった。森は自身を一つの現象と捉え,「もの」との直接接触,相互作用,自己自身の問い直しと自己の解体及び変革という一連の過程を経験と呼んだ。また,その経験はボルノーが明らかにした経験の本質(受苦性,主体の持続的変化など)を含み,甘美な体験とも比較検討された。自己批判力を持ち,自分を救い出すものとも述べた森の経験論は,人間存在とその生涯を全一的観点から把握しようとする人間形成論に一つの可能性を提示している。 |