アズタ フジコ
Azuta Fujiko
吾田 富士子 所属 藤女子大学 人間生活学部 子ども教育学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2016/08 |
発表テーマ | 保育の多様性と専門性ー医療保育に着目して- |
会議名 | 全国保育士養成協議会第55回研究大会 |
主催者 | 全国保育士養成協議会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 岩手 |
開催期間 | 2016/08 |
概要 | 子ども・子育て支援新制度が施行され,多様な子育て支援が展開される中,保育の多様な専門性を明らかにし,養成教育に反映させる必要がある。そこで本論では,医療保育に焦点をあて,その専門性を通してこれからの保育者養成教育に求められる個別保育の一側面を明らかにする。医療保育実践で必要な医療的知識や子どもを理解するうえで必要な病児の子どもや家族の心理面の知識については現状の養成教育には不足している。日々,生活を共にしながら子どもを理解していく保育現場と異なり,通常とは異なる病気の状態での子どもの理解は困難が多い。また,短期間しか接することができない場合も少なくなく,またターミナル期の子どもや家族の支援もある。また,他職種との連携・協働は医療保育やハンディを抱えた子どもたちの保育には欠かせない。特に医療機関に配置されている保育職は一人か少数にとどまり,他職種に保育の専門性が理解されにくい状況にある。また,エビデンスに基づく活動やカンファレンスでの積極的発言が求められている。このように保育の専門性は多様であり,保育士資格取得後のキャリアアップの仕組みの整備や保育士の成長プロセスを重視した質の維持向上,キャリアステージに応じた研修,様々な養成課程と資格の階層性の問題,専門職大学院の設置など,卒後を含めた総合的な視座から養成教育の再考が求められる。(研究発表論文集201頁) |