ヤマヨシ ヒロコ
Yamayoshi Hiroko
山吉 裕子 所属 藤女子大学 文学部 日本語・日本文学科 職種 講師 |
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発表年月日 | 2024/07/15 |
発表テーマ | 家造りらの捨てた石こそが隅の頭石となった ~マルコ12:1-12の釈義的研究~ |
会議名 | 北海道基督教学会 第63回学術大会 |
主催者 | 日本基督教学会北海道支部 北海道基督教学会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 北海道大学 |
開催期間 | 2024/07/15 |
概要 | マルコ12:1-12は①悪しき農夫たちのたとえ(1-9節)、②たとえの解釈としての聖書引用(10-11節)、③ユダヤ教指導者たちの反応(12節)の3つから構成されている。マルコは、たとえば「愛する息子」というモチーフを導入することによって、たとえがイエスの派遣と死の意味を語るものであることを明確にしている。後に続く詩篇引用はイエスの死と復活の意味を説明しており、たとえと合わせるとイエスの出来事全体をどのように理解すべきなのかが分かるようになっている。すなわち、イエスの派遣と死は、イスラエルに対する預言者たちの派遣とその暴力的な運命の延長線上に
位置づけられる。しかしこれまで派遣された預言者たちとは異なり、イエスは神の愛する息子であり、彼の派遣は最後の立ちかえりの機会である。しかしイエスを信じずに殺害したユダヤ教指導者たち(ならびに指導者以外のユダヤ人)には神からの裁きがくだり、彼らに与えられていた神の選びはユダヤ人異邦人を問わず、イエスを信じる全ての者に与えられることになるのである。 |