ヒラバヤシ トヨキ   Toyoki Hirabayashi
  平林 豊樹
   所属   教育学部
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/03
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 地域社会からの日本社会論----きだ・みのると杉浦明平との社会学的意義----
執筆形態 単著
掲載誌名 日本女子大学紀要 人間社会学部
掲載区分国内
巻・号・頁 (第13号),59-71頁
概要 日本社会論に於いてきだ・みのると杉浦明平との文学が有する重要性を、究明した。彼等は、都会と田舎との違いを指摘する一方で、両者の共通性をも指摘した。彼等の見解には共通点が在るが、思想的には彼等の差異は大きい。きだは、敗戦後に部落の民主化運動を志したが、晩年、現状肯定主義に堕し、部落の文化の不変性を強調した。村の中に階級的矛盾を見出そうとする杉浦は、村のボス支配と闘い、民衆の生活に密着した民主化運動を展開したが、政治運動に挫折した。政治的民主化を完遂する為に、文化を革める必要が在る。この点を示したのが彼等の文学の特徴である事を、明らかにした。