コウチ ヨシクニ
Yoshikuni Kochi
河智 義邦 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004/01 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 親鸞浄土教批判論の諸相―「他力回向論」批判を中心に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 浅井成海編『日本浄土教の形成と展開』所収(法藏館) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 法藏館 |
巻・号・頁 | 435-457頁 |
概要 | 近代以降、宗派の制約を超えた実証的科学的な近代仏教学が成立し、真宗教学もその洗礼を受けることとなる。特に龍谷大学教授で宗教学者である野々村直太郎が『浄土教批判論』を著して提出した浄土教の教理批判は伝統的教団教学の「仏教性」に関わる本質的な問題を浮き彫りにしたのである。野々村は無我や空を標榜する仏教の根本立場を鑑みて、いわゆる他力回向論、往生思想や阿弥陀仏浄土の存在を神話であると論定し、かかる神話を無条件に信じることを勧める教団教学を痛烈に批判するのである。またこれに先立って近世(江戸時代)には同じ浄土門内ながら浄土宗の学僧・円宣が他力回向論は仏教の因果論とは相違するとの疑難を出している。当論稿では直接的には、円宣の他力回向論批判を検証して、これに親鸞浄土教の立場からの応答を試みたものである。そのことを通して、大乗仏教としての真宗救済論の特色を明確にし、さらにはアニミズムやマナイズムといった呪術的・神秘的力信仰との相違についても論及している。 |