アベ カズサ
Abe Kazusa
安部 日珠沙 所属 幼児教育学科第一部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 幼児における道徳性の萌芽――憧れの気持ちを基盤とした人格の形成―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 道徳と教育 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本道徳教育学会 |
巻・号・頁 | (336号),17-28頁 |
総ページ数 | 12 |
著者・共著者 | 安部日珠沙 |
概要 | 本稿では、幼児における道徳性の萌芽が、幼児の抱く憧れの気持ちを基盤とした人格の形成に伴って成されえることを思弁的に論証した。憧れの感情を善悪の観点からは論じえないため、教師は幼児の憧れが望ましい方向に発達するよう援助していく必要がある。また、シェリングの憧憬論をもとにこれを分析したところ、憧れの気持ちを抱くことから人格の形成が始まり、憧れという抽象的なものを、知性を働かせて言語化し、具体的なものに昇華していく営みが人格の陶冶であり、善悪の概念もまたそれとともに生じることが分かった。総じて、教師にとって、幼児における人格の形成ないし道徳性の萌芽とは、幼児が様々な活動を楽しむ中で、自身の環境に対するあこがれの気持ちを言葉によって明瞭に表現していく過程で自分を顧み、自分の精神性を発達させて行けるように援助する営為だと言える。 |