コウチ ヨシクニ
Yoshikuni Kochi
河智 義邦 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 往生思想の日本的受容と展開(一)―親鸞の「即得往生」把捉の論議を中心に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中央仏教学院紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (第17号),53-76頁 |
概要 | 近年の親鸞の往生思想の理解に関して、その議論の課題を次の3つに整理することができる。1,親鸞には臨終を期として語られる難思議往生だけではなく、現生において信心獲得を契機に正定聚(仏になることが定まった境位)に入った時点で語られる即得往生という二義の往生が認められるかどうかを巡る問題。2,その難思議往生について、親鸞はこれを死後の実体界への転生として示しているかどうかといった問題。3,浄土に往生して仏に成るということは、古来より真宗教学において阿弥陀仏と同体のさとりを得ると言われているが、これを「阿弥陀仏に成る」と表現することは正しいかどうかという問題。これらの諸点に関する議論をふまえて、当論では主に1の点を考察した。 |