アベ カズサ
Abe Kazusa
安部 日珠沙 所属 幼児教育学科第一部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/02 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 現代の学校教育とソクラテスの産婆術との関連性についての考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学教育実践科学研究センター紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 岐阜聖徳学園大学教育実践科学研究センター |
巻・号・頁 | (第19号) |
総ページ数 | 8 |
担当範囲 | pp.223-230 |
概要 | 本論の目的は、ソクラテスの産婆術と現代の学校教育との関連性を探究することにある。「産婆術」と呼ばれる彼の教育実践は、今日の「アクティブラーニング(AL)」の原型として理解されている。両者は、子ども達の「主体的・対話的な深い学び」における自発的な成長を促進するための教育方法であり、彼らがともに一つの課題を精査し、解決策を考察し、最善の結果を探求していく過程から、「善く生きること」や「人としてより良く生きる上で大切なもの」を自ら希求しえるように援助するものである。「主体的・対話的」という点において、近年のAL視点からの授業改善の推進とは、受動的・教授的な旧来の学校教育の在り方からの脱却であり、或る種の現代的なソクラテスへの回帰に他ならない。彼の産婆術に対する現代的な吟味や反駁からこそ、学校教育におけるALのより良い実践のための知恵を模索し、現代的な教育の理念と方途を本質的に問い直しえると言えよう。 |