コウチ ヨシクニ
Yoshikuni Kochi
河智 義邦 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/04 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 親鸞の救済論の特色―往生の解釈について― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 佛教学報 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 韓国東国大学校 |
巻・号・頁 | 58輯,133-153頁 |
概要 | 親鸞は師・法然から聞き定めた専修念仏の教義を「浄土真宗(真の浄土の教え)」と受けとめ、その教義の内実を大乗仏教の中心思想に問い返し、大乗仏道としての浄土真宗の教義を確立せしめた。その内容は、元来死後に実体としての浄土に往生(転生)して、その後に成仏するという構造によって展開されていた中国日本と伝統されてきた浄土教思想のエポックであった。しかしながらそのことは単に親鸞の独善的解釈による変更であるならば、正統性を有するものとはならない。親鸞はその根拠となるものとして、中国浄土教の曇鸞の教学に依拠して、大乗仏教原理に基づく浄土往生教義を構築するのである。本論は日本の浄土教の先駆となる韓国の仏教思想界に対して、その教義の特色を問うたものである。 |