ミヤガワ ノリユキ
Noriyuki Miyagawa
宮川 典之 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/06 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 開発論のパラダイムを考える |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 世界経済評論IMPACT(Web論文) |
巻・号・頁 | 1-28頁 |
概要 | 開発経済学におけるパラダイムの変遷過程について考察した。開発論で最初に登場したのは,期構造主義経済学であった。ローゼンスタイン・ロダン,プレビッシュ,ミュルダール,ペルー,ヌルクセらに代表される開発経済学であった。いずれもケインズ経済学の影響を受けていて,市場経済への国家介入を正当化した。1970年代に新古典派経済学が復権してくるにつれて,新自由主義経済学が幅を利かすようになり,グローバルな次元で市場原理主義を標榜するワシントン・コンセンサスが途上国世界に影響をあたえる。20世紀末に勃発したアジア経済危機により,パラダイムは混乱状態に陥り,開発のミクロ経済学,アメリカ新制度学派,初期構造主義の流れを汲む新構造主義経済学,行動経済学など多様化が進む。援助に関係する国際機関においては,センとスティグリッツの影響が依然大きいことを述べて結論とした。 |