ヒラバヤシ トヨキ
Toyoki Hirabayashi
平林 豊樹 所属 教育学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/02 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | グローバル資本主義時代の先進諸国に於ける教育の可能性と不可能性----経済成長と不平等とを巡って---- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学紀要 教育学部編 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第55集通巻(第70号),79-98頁 |
概要 | 小学校社会科の「公民的な学習」、中学校社会科の「公民的分野」、高等学校公民科の「現代社会」「政治・経済」、の教科内容学的研究である。「現代のグローバル資本主義経済の下で、先進諸国の公教育は、高い経済成長を促進するのか、経済的社会的不平等を是正するのか」という問題を考察した。教育と経済成長との関係を論じた重要業績(A.セン、R.G.リンチ、L.プリチェット、神門善久、H.チャン)を検討した。社会的経済的平等を実現する手段としての教育の有効性に関しては、男女の学力格差問題や、脳科学・心理学・遺伝学の最新成果を検討し、1960年代以降定説となった社会理論(I.イリイチ、S.ボウルズとH.ギンタス、B.バーンスタイン、P.ブルデュー)も再検討した。これらの所説から導き出される結論は、教育の効果は限定的だということだ。幾つかの政策的介入(女性、中間階級や労働者階級、エスニック・マイノリティ、などへの手厚い支援。雇用安定化政策、税制改革、など)が教育改革と同時に履行されれば、教育の効果が現れる可能性がある。 |