ナカムラ テツヤ
Tetsuya Nakamura
中村 哲也 所属 教育学部 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 「一人称」文学教材の〈語り〉の構造――米倉ま斉加年「大人になれなかった弟たちに…」(光村図書中一)を中心に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学国語国文学会「国語国文学」 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 岐阜聖徳学園大学国語国文学会 |
巻・号・頁 | (第37号),1-18頁 |
総ページ数 | 18 |
概要 | 読者としての児童・生徒は、興味をそそられる場面や刺激的な部分・に読みの関心が向かいがちで、なかなか作品の全体構造を踏まえた読みへと向かっていかない。そのため、「構造よみ」を取り入れることで、そうした部分・場面・段落へと拘泥する読みの傾向から、作品の全体構造=プロットの展開に配慮したものへと子どもたちの読みを向上させていくことが可能となると考えられる。しかしながら、「構造よみ」のような作品の全体構造を押さえる読解の方法にとって、無視できない―その意味で注目すべき、重要な「カベ(壁)」があるのではないかということだった。この「カベ」は、文学教材における「一人称」である。つまり、一見、読みやすく親しみやすいと思われがちな「一人称」の文芸作品が、実は、読みにおけるある種の難しさ持っているのではないか。本稿では、こうした多くの中学生が接する「一人称」の文学教材の難しさ(「一人称」の「カベ」)および要因とは何なのかについて考察を行っている。 |