シノヘ ケイスケ
Keisuke Shinohe
四戸 慶介 所属 外国語学部 職種 専任講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/02 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | “Toward an Aesthetics of Being Ill: Diseased Body in Virginia Woolf’s The Voyage Out” |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『New Perspective』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 新英米文学会 |
巻・号・頁 | (第204号),39-51頁 |
概要 | 本論文では、ヴァージニア・ウルフの初期の作品The Voyage Out (1915) を扱い、作中に登場する病の表象を考察した。 植民地南アメリカの観光地を舞台に描かれる主人公レイチェル・ヴィンレイスの熱帯病表象が、ウルフの新しい文学スタイルを潜在的に含む可能性を検証した。熱帯病に侵されたレイチェルを伝統的ジェンダー規範からの逸脱者として扱うイギリス人観光客の態度は彼らの西洋中心主義的価値観を浮き上がらせる。またレイチェルの成長を妨害するその病気は伝統的成長物語という文学ジャンルに対するこの作品の反成長物語性を表象する。 結論として、レイチェルの病気表象が当時の社会的言説、そして文学ジャンルやスタイルの変革を図るウルフの文学的展望と複雑に絡まりあいながら、後のウルフの作品やエッセイに表されることとなる病の美学の原型として読解できることを示した。 (英語論文 総ページ数:13 ページ) |