コウチ ヨシクニ
Yoshikuni Kochi
河智 義邦 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/05 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 親鸞における『阿弥陀経』受容の諸相(Ⅰ)―真門設定の実践的意義について― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 仏教文化研究所紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (第15号),5-42頁 |
概要 | 親鸞の『阿弥陀経』観の基本的視座は、『無量寿経』所誓の生因三願の一つである第20願の意とリンクさせて捉えていること。さらにそれに基づいて、『阿弥陀経』の教説に二重性(隠顕)を見ていることにある。こうした従来より明確なことであり、多くの論考も提出されている。しかしながら、親鸞は『浄土和讃』において、自力的な称名念仏を「すすめ」、その実践によって「真如の門に転入する」といい、これを勧めている。これまでの論考では、形式的な説明はなされているが、その具体的内実が明らかにされていない。論点のポイントは「自力の心」を翻して、「仏智不思議」への帰入・転入を(伝道学視点の鑑みつつ)現代的にどのように考えるということにある。それはまた自ずから真門設定の大乗仏教的意義の考察と連なるものとなる。 |