ハマチヨ イヅミ
Izumi Hamachiyo
濱千代 いづみ 所属 教育学部 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 『平家物語』における「さて」の用法 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学国語国文学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (第26号),61-84頁 |
概要 | 『平家物語』の「さて」及びこれに助詞の付いた語形を調査分析し,一作品における用法の特色を把握すると同時に,接続詞の変遷の上で重要な部分を明らかにしたもの。 「さて」は本来,前文の叙述内容を具体的に受け,そのまま後文の内容に結ぶ働きをする。が,現代語では話題の転換や説き起こしの接続詞として用いる。分析の結果,次の特色が判明した。a.接続詞では,現代語で一般的な転換の用法は少ない。時間的・空間的・心理的な単純継起や順態接続の用法が最も多い。b.副詞の用法は「さても」に多く,定型句「さてもあるべきならねば」で用いられる。c.感動詞の用法は主として働きかけの「さて」,気付きの「さても」に見られる。 |