イマイ トオル
Tooru Imai
今井 亨 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/02 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 勧化本『観音経和談鈔』の諸版本とその系統 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学紀要〈教育学部編〉 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (61),154-143頁 |
概要 | 観音経の解説書である『観音経和談鈔』は、大衆教化を目的として書かれた「勧化本」の一つである。江戸時代初期に成立した後、近世に至るまで出版と改訂が繰り返され、広く流布した。万治四年版(「丁字屋三郎兵衛版」)が原型と見られ、その後は、数種類の版が同時に出版されたようである。書誌的には五つに分類でき、本文は三つの系統に分けられる。挿絵なしの万治四年版が第一類。第二類は第一類を基にしてはいるが、新たな板元のもとで体裁・本文ともに見直して原稿化されたものと捉えられる。第三・四類の本文は第二類を受け継ぐもの。大衆向けの勧化本としては挿絵が入った第二類の寛文版を評価したい。第五類の天保版は、書誌的にも内容的にも独自の展開を見せている。 |