オオナリ トシヒロ
Toshihiro Onari
大成 利広 所属 経済情報学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/09 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 企業の財務情報によるレジリエンスの評価 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Review of Economics and Information Studies |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 19(1・2),63-74頁 |
概要 | レジリエンスの概念を整理し、その中で、レジリエンスを構成する主な要素として、多様性、冗長性、堅牢性があることを見出し、そして、それら各要素の特性を調査した。企業におけるレジリエンスの向上に関する基本的な方向性として、生産拠点の強靭化、生産拠点の分散化、在庫の確保を図ることをあげ、これらの方向性とレジリエンスの各要素との対応関係を株式会社ニコンの財務情報を用いて分析した。大洪水で危機に陥る前と後で、有形固定資産の増加や棚卸資産の増加が確認された。このことから、レジリエンスの要素である冗長性や堅牢性については、向上しているように思われるが、これらの増加が大洪水に起因しているものかは、公表されている財務情報からは確認することはできない。したがって、これらの増加がレジリエンスの向上に貢献しているのかについては研究課題として残った。 |