イシダ ヒラク
Hiraku Ishida
石田 開 所属 幼児教育学科第一部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02/28 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 中高生におけるSDGs関連の取り組みへの評価:「SDGs」の明示および目標間のトレードオフの効果 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学教職教育センター研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 岐阜聖徳学園大学 |
巻・号・頁 | (23),219-226頁 |
総ページ数 | 8 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | 国連によるSDGs(持続可能な開発目標)は近年、広く人口に膾炙するとともに、学校教育に公的なテーマともなっているが、SDGsの認知と実践においては、実際にはSDGsへの寄与がわずかであるかむしろ否定的であるような活動や製品においてそれらを謳う「SDGsウォッシュ」が問題視されていることに留意しなければならない。また、SDGsは本来、目標間に相乗効果のみならず、相互の減殺関係が生じ得ることも指摘される。本研究では、中学生および高校生を対象とし、地球環境や人々の生活を改善・向上する取り組みの文章記述を読んでもらい、その取り組みを評価してもらう実験を行った。その結果、中学生と高校生との両者で、他の目標に対して減殺効果が予想される取り組みを、そうでない取り組みよりも低く評価した。また、高校生に限っては、他の目標への減殺効果が予想される取り組みを含め、「SDGs」の語が冠されることで同じ取り組みが高く評価された。前者の結果はSDGsの本性として適切な評価がなされたといえる方、後者は、いわば「SDGsウォッシュ」の効果が見られたものと解釈され、SDGs教育において留意すべきことを示唆する。 |