ナカムラ テツヤ
Tetsuya Nakamura
中村 哲也 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/03/31 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 宮沢賢治「やまなし」の教材化とその変遷 ――「難教材」と戦後の国語教育―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 宮沢賢治研究Annual Vol.34 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 宮沢賢治学会イーハトーブセンター |
巻・号・頁 | (34),161-176頁 |
総ページ数 | 16 |
概要 | 教材「やまなし」が、小学校六年生の国語教材として光村図書の教科書に登載されるのは、一九七一(昭和四一)年である。以来、半世紀を越える長きにわたり、「やまなし」は、今日まで、光村年の教科書に採用され続け、いわゆる「定番教材」と呼ばれるまでになっている。
一方で、この教材は、登載当初から「難教材」という見方で見られ、教師泣かせの代表的教材と言われ続けてきた。 では、いったい、なぜ、難教材として学校現場の教師の厳しい視線に晒されながらも、「やまなし」は、「定番教材」として五〇年以上も教科書に採られてきたのか。 本稿では、光村図書における「やまなし」教材化の経緯を西郷竹彦の考え方を中心にたどりながら、「難教材」化した「やまなし」をめぐってどのような議論や教育実践の展開があったのか、さらに、今日に至る「やまなし」の授業実践の変容とその問題性についても賢治の伝記と絡めながら考察を行った。 |