ウチダ ケンタ   Kenta Uchida
  内田 健太
   所属   教育学部
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/02
形態種別 学術書
標題 語り合う〈良知〉たち —王龍溪の良知心学と講学活動—
執筆形態 共著
掲載区分国内
出版社・発行元 研文出版
巻・号・頁 311-339頁
総ページ数 419
担当範囲 王龍溪の周辺 〈唐宋派〉と公安派詩学 —王龍溪を基点として—
著者・共著者 小路口聡・呉震・錢明・申緒璐・伊香賀隆・播本崇史・鶴成久章・早坂俊廣・内田健太・吉田公平
概要 本稿は、いわゆる〈唐宋派〉と公安派詩学について論じたものである。両者の関係を考える際、基点となるのは王畿の存在である。王畿の講学活動を思想の契機とした〈唐宋派〉の唐順之・王慎中と、王畿から李贄への思想系譜を受け継いだ公安派三兄弟とは、ともに王畿の思想に触発され、反古文辞の文学活動を行ったという共通点をもつ。そこで、公安派詩学にみられる〈唐宋派〉像をうかがうと、その〈唐宋派〉評価がその古文辞批判とセットになるものであり、この反古文辞運動の戦略的観点から〈唐宋派〉の先人たちを顕彰しようとする論点が見出せる。とりわけ、唐順之に対する評価は高い。この〈唐宋派〉と公安派との関係をさらに掘り下げて考えるために、日本江戸期の〈唐宋派〉後学、斎藤拙堂による両派の像を検討した。