ハマチヨ イヅミ
Izumi Hamachiyo
濱千代 いづみ 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1997/08 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 保元物語「石の中のせい」の解釈 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 解釈学会誌『解釈』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第43巻(第8号),20-26頁 |
概要 | 『保元物語』に見える「石の中のせい」という句について,現行の注釈書では「未詳」としたり,「せい」を「情(なさけ)」と読んだり,「蜘蛛」の意に解したりする場合が多い。本稿では次の手順をとって「せい」が「亀の手(石花)」という生物であることを明らかにして注釈書の誤りを正した。①諸本を校合して新日本古典文学大系の読みを正す。②「石の中」と関連して使われる「せい」の用例を他の作品で調査する。③古辞書類で「せい」がどのように記述されているか確認する。 そして,諸本によって源為義の比喩,源義朝の比喩として効果をあげているという解釈を示した。 |