クロダ ダイキ
Kuroda Daiki
黒田 大樹 所属 教育学部 職種 専任講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 発展的思考・態度における「数学することを知る」の枠組みの開発と検証 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 東北数学教育学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (53),25-40頁 |
担当範囲 | pp.30-37の分析 |
著者・共著者 | 佐藤学・重松敬一・加藤久恵・新木伸次・椎名美穂子・黒田大樹 |
概要 | 本稿では,教師の「数学することを知る」の枠組みを開発し,教師2名を対象にしたケーススタディからの検証により,その有効性と妥当性を明らかにすることを目的とする.まず,先行研究をもとに「数学することを知る」を「絶対的固定的な見方・考え方」と「可謬的可変的な見方・考え方」に整理し,授業の「構想時」と「実践時」において特徴が表出されると想定して枠組みを開発した.次に,枠組みをもとに特定した因子を用いて,小学校教師,中学校数学教師の2名のアンケートや授業実践の分析を行い,枠組みを検証した.その結果,構想時は「可謬的可変的な見方・考え方」であっても,実践時は「絶対的固定的な見方・考え方」となる傾向があり,教師の特徴を捉えるのに有効であることが見えた.また,教師が「可謬的可変的な見方・考え方」へと変容していく様相から,観点「数学することを知る」の基準は,「十分知っている:想定外受容」,「知っている:想定内受容」と解釈するに至った. |