ヨコクボ ヨシヒロ
Yoshihiro Yokokubo
横久保 義洋 所属 外国語学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/02 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 『於陵子』の聖人像 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (42),78-88頁 |
担当区分 | 責任著者 |
概要 | 本論文では、偽書『於陵子』のモデルとなった戦国期に実在した陳仲の思想傾向に対するこれまでの様々な説を整理した後、その原像が後世どのように変容していったかを検証し、明末の『於陵子』において「陳仲子説話」が完成されたと結論付ける。また、従来顧みられることの少なかった『於陵子』の思想内容についても検討を加え、その中に見られる聖人観が二つの相反する要素によって成り立っていることを指摘する。そして、通説では本書を「『荘子』に倣ったもの」としているのに反し、むしろ『鬻子』に構成・内容の両面において類似した点があるとした上で、本書のみならず偽作者の心理として「一種の復古主義」が存在し続け、それが明代考証学の原動力の一つとなった可能性を論ずる。 |