シノヘ ケイスケ
Keisuke Shinohe
四戸 慶介 所属 外国語学部 職種 専任講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/12 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | “Woolf’s Poet in Orlando: A Biography: Write in Obscurity, Live a Trifling Life” (査読なし) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『英文学思潮』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 青山学院大学英文学会 |
巻・号・頁 | 第86巻,189-205頁 |
概要 | 本論文は、ヴァージニア・ウルフの中期の作品で、伝記と小説という文学ジャンルを実験的に融合させた Orlando: A Biography (1928) を考察した。 文学ジャンルの越境のみならず、物語において性別をも越境する詩人オーランドーの両性具有性や異装性が主として論じられるが、この論文では伝統的に偉大な男性の人生を描く伝記や異装を扱う当時のロマンス小説に見られるいわゆる「女性らしさ/ 男性らしさ」を模倣しつつ、実際にはそのエピソードの詳細記述を抑制したウルフのレトリックに焦点を当てた。 本論文が明らかにしたのは、ヴィクトリア朝的ジェンダー観が表れるエピソード(武勲を得る、または劇的な恋愛と結婚)を抑制することで、詩人オーランドーの曖昧なジェンダー像や凡庸性を強調するウルフのジェンダー観や伝統的文学ジャンルの手法に対する批判的な態度である。 (英語論文 総ページ数:17 ページ) |