ハマチヨ イヅミ
Izumi Hamachiyo
濱千代 いづみ 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1989/07 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 平治物語「主の心はしらねども」の主格について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 解釈学会誌『解釈』 (『日本語学論説資料』第26号に再録) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第35巻(第7号),35-38頁 |
概要 | 名古屋市蓬左文庫蔵『平治物語』第二巻に見られる「主の心はしらねども」の主格について論じたものである。本文はこの句に続いて「はやりきったる逸物なり」とある。現行の注釈書には「しらねども」の句を有しながら,他の伝本の「しらずして」を根拠にして,主格を「馬」と判断,解釈したものがある。本稿では,諸本との校合の結果を踏まえ,「ども」という逆接の働きを考慮し,他所に見られる同類の言い回し・物語の構成等を総合的に考察し,この句の主格は「筆者」と判断することを述べた。 |