ヨコクボ ヨシヒロ
Yoshihiro Yokokubo
横久保 義洋 所属 外国語学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1996/03 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 論語雕題 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 吉川弘文館 |
巻・号・頁 | 463-470頁 |
担当区分 | 責任著者 |
概要 | 463~470頁「徳川時代における『論語』―懐徳堂の立場」執筆。本書では、中井竹山・履軒の『論語』研究を、懐徳堂学派および徳川時代の儒学思想全般の中において叙述する。まず初期には中国・朝鮮の注釈書の受容期であり、日本独自の『論語』理解は伊藤仁斎に始まるとして、仁斎、そしてそれにつづく荻生徂徠らの学派が一世を風靡し、古代言語学への関心を惹起したとする。つづいて、その反作用として徂徠らの説に対する批判も見られてくるようになったと指摘し、懐徳堂による『論語』研究をその中に位置づける。そして中井兄弟の学風の違いについて触れ、竹山は大体において朱註に忠実であり、仁斎らの説には必ず反駁を加えているのに対し、履軒は二程子などにも激しい批判を行い、他の懐徳堂学人とはやや立場を異とするが、朱子学を徐々に考証学風のものに変容させていった点では軌を一にしていると論ずる。 |