シノヘ ケイスケ
Keisuke Shinohe
四戸 慶介 所属 外国語学部 職種 専任講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | “Mocking British: Anti-colonial code in Robert Louis Stevenson’s Kidnapped” (査読なし) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『論集』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 青山学院大学大学院英文学専攻院生会 |
巻・号・頁 | (第35号),23-44頁 |
概要 | 本論文は、スコットランド生まれの小説家 R.L. スティーヴンソンの Kidnapped (1886) を扱い、1745年のジャコバイト蜂起を背景とするこの冒険歴史小説に、療養で滞在していた南海での生活を通して培われた作家スティーヴンソンの反植民地主義的思想がどのようにして表れているのかという点を考察した。 作品の中心人物であるデイヴィッド・バルフォアとアラン・ブレックの騎士道的ライバル関係を基に強化されていく友情はジャコバイト蜂起のハイランド対ローランドの対立関係を越えていくものとして描かれ、冒険小説における二人の英雄としての役割を強調する。スティーヴンソンは、そうした読者の道徳観や歴史観を育む役割を持つ冒険歴史小説の英雄的な登場人物たちにスコットランドを支配するイギリス兵を揶揄する語りの役割も担わせることで、暴力による領地拡大を続けてきたイングランドに対する反植民地主義的視線を潜ませている点を指摘した。 (英語論文 総ページ数:22 ページ) |