キドウラ トヨカズ   Kidoura Toyokazu
  木戸浦 豊和
   所属   教育学部
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/03
形態種別 研究論文 
査読 査読あり
標題 夏目漱石における〈感情〉の文学論――C・T・ウィンチェスター『文芸批評論』とレオ・トルストイ『芸術とはなにか』を視座として
執筆形態 単著
掲載誌名 『比較文学』第57巻
掲載区分国内
出版社・発行元 日本比較文学会
巻・号・頁 37-50頁
総ページ数 14
概要 本論文は、ウィンチェスターとトルストイの理論を媒介に漱石の理論の特質を明らかにすることを意図した。三者の理論は、文学や芸術の役割を「感情」の表現・伝達に認める点で共通する。しかし漱石は、特に作者の「感情」が等質に鑑賞者に「感染(contagion)」すると見なすトルストイの「普遍主義」を批判する。この抵抗は、漱石の理論が読者の「感情」の個別性や多様性を重視する立場を取っていることを示すのである。