ミヤガワ ノリユキ
Noriyuki Miyagawa
宮川 典之 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/02 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 構造主義経済学とデュアリズム |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学紀要<教育学部編> |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第52集,49-67頁 |
概要 | 構造主義経済学のひとつの特徴であるデュアリズム(二重構造)が理論的にどのようにあつかわれているかを考察したのが、本稿である。デュアリズムの存在を正式に認めるのが構造主義である一方、それを認めないのが従属学派であることがC.カイによって明らかにされた。デュアリズムの認識の嚆矢は、余剰労働移動説のコンテクストでルイスによって与えられた。理論的精緻化はセンによって補完された。伝統部門は労働の平均生産力評価で、および近代部門は労働の限界生産力評価でなされることがそれだ。新構造主義はこの考え方を受け継いで、ネオケインジアンのカルドア=フェルドーン効果を近代部門に加味させて展開する。本稿の結論としては、構造主義におけるデュアリズムは、オリジナルのルイス・モデルから発展して、近代部門においてネオケインジアンとの総合が図られるところに至っていることを述べた。 |