ヨコクボ ヨシヒロ
Yoshihiro Yokokubo
横久保 義洋 所属 外国語学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 金澤榮の日本観(下)ー『韓国歴代小史』を中心として |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学外国語学部中国語学科紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 岐阜聖徳学園大学外国語学部中国語学科 |
巻・号・頁 | (4),75-89頁 |
担当区分 | 責任著者 |
概要 | 本論文では上篇に引き続き、金澤栄『韓国歴代小史』における高麗後期から日韓併合に至るまでの日本関連記事に見える日本観を論ずる。まず本書の倭寇に関する記載について、決してそれが孤立して漫然と存在しているのではなく、実は王朝交替に至る李氏の勢力拡張を説明する重要な要素として組み込まれていることを指摘する。また、開国から併合までの過程の叙述についても、『小史』とそれに先行して彼自身が著した二種類の通史や、その友人でもあった黄玹の『梅泉野録』との記載や人物評価の違いを明らかにした上で、彼が単に日本を批判するのみならず、むしろ亡国に至った真の理由として朝廷の失政等を批判しており、時として日本の事物を肯定的にとらえていることから見ても、新時代の中にあってより広い視野で自民族の果たすべき役割を追求しようとしたその姿勢がその歴史研究を可能にしたのであると論ずる。 |