シノヘ ケイスケ
Keisuke Shinohe
四戸 慶介 所属 外国語学部 職種 専任講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | “Feminist and Pacifist Insistencies in Virginia Woolf’s Jacob’s Room” (査読なし) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『Paulownia Review』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 大東文化大学大学院文学研究科英文学専攻 |
巻・号・頁 | (No.16),1-9頁 |
概要 | 本論文は、ヴァージニア・ウルフの小説Jacob’s Room (1922) を扱い、第一次大戦後イギリスの社会を背景に主人公ジェイコブ・フランダースを描き出す過程でウルフが作品に組み込んだ政治的レトリックを考察した。 この作品において、青年ジェイコブ像は、周囲の人物たちや彼等のジェイコブへのまなざしを描き出すことによって浮き彫りにされていく。その結果として映し出されるジェイコブ像は、特権的な立場にある男性であり、父権的社会を支える歯車のひとつとなっていく人物であると同時に、その社会の引き起こした戦争の犠牲となる人物である。 この論文では、ウルフがモダニストの作家として、多角的な視点から一人の人物の多様な特徴を描き出す必要を説き、その実験的な人物描写の実践を試みている一方で、彼女がフェミニズム、パシフィズムの主張するために、実際には多角的な視点を統制・制限することで、ある一定の人物・社会のイメージを浮き上がらせている、ということを明らかにした。 (英語論文 総ページ数:9 ページ) |