コウチ ヨシクニ
Yoshikuni Kochi
河智 義邦 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1998/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 善導教学における仏と衆生の対応関係 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 渡邊隆生教授還暦記念論集『仏教文化思想史論叢』所収 山内慶華財団研究助成論文 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 永田文昌堂 |
巻・号・頁 | 1033-1048頁 |
概要 | 浄土教の基本構造は、仏と衆生の不一性、二元的関係を強調することにある。善導浄土教は教理史的には曇鸞、道綽の展開の上に生成されたといえるが、これを縦の糸とするならば、今ひとつ善導教学には当時の如来蔵思想の影響が窺え、これが横の糸となってその思想が織りなされていると考えられる。如来蔵思想には、仏性は如来の慈悲業を通して開顕されるべきものということが説かれるのであるが、善導にとってその如来業こそ阿弥陀仏の本願として受け止められ、その働きは衆生の主体的な求道心という「場」の中で顕現されることを明かすのである。その関係構造を論考した。。当論稿は1996年に『龍谷大学大学院紀要』人文科学第17集に掲載した「善導『観経疏』における三縁釈設定の意義」の内容を加筆補正したものである。 |