ミヤガワ ノリユキ
Noriyuki Miyagawa
宮川 典之 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/02 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | K.ポランニーの『大転換』は何をもたらしたか? ――開発論からの視点―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学紀要<教育学部編> |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第53集,1-16頁 |
概要 | 本稿では、カール・ポランニーの構造主義経済学者としての一面に焦点を当てて考察した。主著『大転換』の中に開発論的要素を見出し、その意味づけをおこなった。ポランニーは1940年代半ばにおいて、過度の市場経済のもたらす弊害について指摘していた。かれはイギリス経済史におけるスピーナムランド法について考察し、行き過ぎた市場経済のありように対して批判を加えた。19世紀以前は経済的動機は社会に埋め込まれていたが、産業革命の進行とともにそれは離床し、際限のない市場経済が市民の存在を脅かしていると論じた。ポランニーはそれを再度封じ込める必要性を訴えたのだった。ポランニーのこの側面は、ケインズ流の国家介入論とも親和的であり、その意味において構造主義とも関連する。本稿では、産業革命時のイギリスの救貧法が果たした役割――大量に移動する労働者のプールの形成――から、ルイスの余剰労働移動説とも関係してくることも述べた。 |