クロダ ショウダイ
黒田 翔大 所属 外国語学部 職種 専任講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 明治末期における電話――夏目漱石『彼岸過迄』を通して―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 東アジア日本語教育・日本文化研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (21),337-353頁 |
概要 | 夏目漱石『彼岸過迄』を扱い、敬太郎に対する電話の比喩表現に注目して考察をしている。『彼岸過迄』の「結末」において敬太郎は「受話器」だというように電話の比喩で評されている。この箇所はこれまで言及されること自体は多かったものの、単に敬太郎が物語に対して表面的な関わりしか持てなかったことを示していると捉え、さほど深い意味を見出だそうとはされてこなかった。しかし一方で、それから逸脱する敬太郎の姿も見ることができ、その両面性を纏めて「受話器」だと評価されているということを考える必要がある。 |