ジョウフク マサノブ
Masanobu Joufuku
城福 雅伸 所属 経済情報学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 『華厳五教章講讃』の解読研究(3) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Review of Economics and Information studies Vol.20 (pp.97~110) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 20,97-110頁 |
総ページ数 | 14 |
概要 | 本稿は、華厳教学の基礎的研究として、『華厳五教章』への註釈書である行照(頴川)の『華厳五教章講讃』への解読的研究であり、「『華厳五教章講讃』の解読的研究(2)」の続編である。本稿は、華厳教学が初祖の杜順、第二祖の智儼が法相唯識の教学を射程に入れず、ただ『華厳経』のみをもって華厳思想を明らかにしようとしているのに対し、『五教章』の著者法蔵の時代は、玄奘らの法相唯識などの教学が隆盛していた時代であるから、法蔵は『五教章』を通じて華厳教学と法相教学などとの相対比較をすることによって、『華厳経』の他哲学に対する優位性を明らかにしようとしたものであることを述べ、これに二種の判別方法があるとする。そして華厳教学の優位性、独自性を明らかにするには、真実教と三乗権方便教という分類から分析すべきことを明らかにするのである。そして続いて、『華厳経』の教主、説法の場所、説法形式、対告衆を明らかにする。 |