キドウラ トヨカズ
Kidoura Toyokazu
木戸浦 豊和 所属 教育学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 夏目漱石の文学理論における読者の感情の意義――ヴァーノン・リーの美学・文学論を視座として |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『比較文学』第59巻 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本比較文学会 |
巻・号・頁 | 7-21頁 |
総ページ数 | 15 |
概要 | 本論文は、評論家・小説家ヴァーノン・リーの美学理論と比較することで漱石の文学理論の特徴を明らかにした。漱石とリーの理論は、自己の身体や感情を「投出(projection)」することで対象の本質を理解する点に人間の認識の特質を見出している点で共通する。しかしリーは読者を作者に操作される受動的な存在と見なす傾向が強いのに対し、漱石は作者の意図には一元化され得ない「読者一流の感情」に固有の意義を認めるのである。 |