コウチ ヨシクニ
Yoshikuni Kochi
河智 義邦 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1998/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 法然教学における三昧発得の意義 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 宗学院論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (第70号),114-137頁 |
概要 | 法然の生涯などについて記された諸伝記類には、法然が別時念仏(時処を定めて集中的に念仏を修すること)において口称念仏によって三昧を発得(高い心理状態を得て)し、極楽浄土の荘厳を感見したことが示されている。このような自力的な高度な念仏は、他力の称名念仏の救いを庶民に説き続けたことと矛盾するのではないかという疑問が古来より提出されている。法然は『選択集』に「偏依善導一師」と述べて、その教学を善導浄土教によって理論づけ、その理由を善導は浄土教学者の中でも特に「三昧発得」体験者である点にみている。当論では、まず善導の三昧発得の意義を伺い、さらに法然に先立って善導の三昧発得の影響を受けた日本の南都浄土教学者・永観における口称による三昧発得について考察をした。 |