ミヤガワ ノリユキ
Noriyuki Miyagawa
宮川 典之 所属 教育学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/02 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 南北間格差の源泉について――歴史構造主義の視角―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 岐阜聖徳学園大学紀要<教育学部編> |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第54集,13-34頁 |
概要 | 南北間格差が顕在化することは大分岐現象として捉えられる。そのような現象がみられるようになる歴史的岐路はいつだったのか、という問いに対して二つの解答が寄せられる。ひとつは大航海時代からというものであり、いまひとつは産業革命時からというものだ。現在、後者の見方が優勢なようだ。本稿では、その点を踏まえて格差の源泉について考察した。学際的アプローチとして、モンテスキューや和辻哲郎の風土論にも言及し、構造主義の視角からはネオリストニアンのハジュンチャンの展望を参考にした。いずれにせよ現在低開発の事態に見舞われている国や地域のばあい、その要因は対外的要因と対内的要因とのミックスであることを述べ、構造学派が主張するように、多くの途上国が一次産品の生産と輸出に特化するようになった歴史構造的事情、および後発国の輸入代替工業化の意味を問い直した。 |