シノヘ ケイスケ
Keisuke Shinohe
四戸 慶介 所属 外国語学部 職種 専任講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | “Women as Enemy of the Empire: Distracted Sexuality in The Grass is Singing” (査読なし) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『Paulownia Review』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 大東文化大学大学院文学研究科英文学専攻 |
巻・号・頁 | (No.13),75-82頁 |
概要 | 本論文は、ドリス・レッシング ( 1919 – 2013 ) の小説The Grass is Singing (1950) を扱い、南ローデシア(現ジンバブエ)のイギリス人コミュニティから隔絶された貧しい農場を舞台に描かれる女性主人公メアリー・ターナーが父権制の中でいかに大英帝国の敵として表象されているのかを考察した。 メアリーは農場の経営が上手くいかない夫ディックとの関係が悪くなる一方で、かつて彼女が嫌悪感を示していたはずの黒人使用人モーゼスに惹かれていくうちに彼女とモーゼスの主従関係が転覆する。本論文は、女性としての性別規範に抑圧され、無能な夫の代わりに結局は男性モーゼスの力に頼らざるを得ないメアリーの存在がイギリス人コミュニティにおいて隠蔽される結末の考察を通じて、植民地におけるイギリス人コミュニティがその権威を守るために白人/有色人種との間のヒエラルキー構造を維持し、結果としてその構造を転覆するイギリス人女性メアリー―の存在を隠蔽する人種的植民地における父権制の力を明らかにした。 (英語論文 総ページ数:8) |