ヨコクボ ヨシヒロ
Yoshihiro Yokokubo
横久保 義洋 所属 外国語学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/10 |
形態種別 | 教科書・概説・概論 |
標題 | 概説 中国思想史 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | ミネルヴァ書房 |
巻・号・頁 | 165-188頁 |
著者・共著者 | 湯浅邦弘編著 |
概要 | 「第八章 清代」執筆。本書では、清代二百五十年にわたる思想史が叙述されている。まず、「①清初の社会と思想」では、明清鼎革による混乱の中で、顧炎武・黄宗羲・王夫之清初三大家がいかにしてそれぞれその思想を確立して行ったかを述べる。つづいて、康煕年間の朱子学復興と閻若璩・毛奇齢らによる考証学の開始について論ずる。「②考証学の世界」では清朝中期において考証学の盛えた原因として既存の諸説を整理・批判するとともにこの時代の世界的趨勢として日本・西欧にも類似した動きがあったことを指摘する。つづいて考証学内部の学風の異同について触れた後、戴震らによりその哲学的展開が行われたことを述べる。「③漢宋の対立から調和へ」では嘉慶以降、考証学が変質すると共に朱子学との調和を目指す方向が主流となったことを説く。「④清末の思想」では清末における考証学の残照を評価すると共に、五四運動以降、現代に至るまでその命脈が「国学」として絶たれず続いていることを指摘する。最後のコラムでは、清代から民国期において学術発展に寄与した琉璃廠の歴史について述べる。
なお、第二版( )では一部語句の修正の他、図版を増やしている。 |