シノヘ ケイスケ
Keisuke Shinohe
四戸 慶介 所属 外国語学部 職種 専任講師 |
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発表年月日 | 2018/11 |
発表テーマ | (口頭発表)「Virginia WoolfのMrs Dallowayにおけるインフルエンザ、シェル・ショック、そして更年期障害」 |
会議名 | 日本ヴァージニア・ウルフ協会第38全国大会 研究発表 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
概要 | 本発表では、Virginia WoolfのMrs Dalloway (1925) におけるClarissa Dallowayのインフルエンザの経験に焦点を当て考察を行った。戦争を背景に拡大した1918年の「スパニッシュ・インフルエンザ」を想起させる病に罹った後、老け込んだという描写にのみ回収されるClarissaの病の苦しみが、周囲の理解を得られないSeptimus Smithの戦場で負った神経症やその詳細が描かれることのないEvelyn Whitbreadの更年期障害といった他の登場人物の病や不調の苦しみといかにテクスト上で共鳴しているのかを探った。
Clarissaの病の苦しみがテクスト上でSeptimusやEvelynのそれと絡まりあいながら、人々の共有不可能な苦しみの経験を強調する「バラを愛することがアルメニア人を救う」という思考として彼女の病の経験の内に表される過程を、Woolfの病と身体的不調の経験を通して戦争に批判的に介入するフェミニスト的美学として再考した。 |