クラトミ ケイ
Kuratomi Kei
蔵冨 恵 所属 教育学部 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2020/09 |
発表テーマ | 認知的競合は課題の楽しさを調整するのか |
会議名 | 日本心理学会第84回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 単独 |
発表者・共同発表者 | ◎蔵冨 恵 |
概要 | これまでの研究では,認知課題に対する内発的動機づけは過小評価されることが示されている。一方で,認知的競合はネガティブ情動を導くことから,干渉効果が大きいときには,内発的動機づけは過大評価を導くかもしれない。そこで本研究では,干渉量が冗長な多資源干渉課題を用いて内発的動機づけの評価を行った。実験には,大学生が参加した。参加者は,3桁の数字から仲間はずれの数字が1から3のうち何かを応える多資源干渉課題を練習した後,本試行後の内発的動機づけを予測し,課題終了後に実際の内発的動機づけを評価することが求められた。内発的動機づけの評価の下位尺度には,課題の楽しさと課題への従事があった。実験の結果,多資源干渉課題に対する内発的動機づけには,課題実施前後で評定値は変わらなかった。そこで,内発的動機づけについて,課題実施後の実測値と課題実施前の予測値の差分(過小評価の程度)と干渉量の関係性を検討したところ,課題の楽しさのみ,干渉量が大きいほど,過小評価の程度が大きいことが示された。これは,認知的競合の大きいほど,課題の楽しさが上昇することを反映している。 |