ゴウダ アキオ
合田 明生 所属 医療保健学部 理学療法学科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | その他刊行物 |
標題 | 音の明瞭度を向上させるスピーカーの使用が聴覚刺激に対する脳内情報処理に及ぼす影響 -健常成人男性における事象関連電位を用いたパイロット研究- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | BME on Dementia研究会研究報告集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 19(1),1-4頁 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 合田明生,牧貴紀,兒玉隆之 |
概要 | 本研究では,音の明瞭度を向上させるスピーカー(Intelligible Hearing loudspeaker;IHスピーカー)の使用が聴覚刺激に対する脳内情報処理に及ぼす影響を,聴覚オドボール課題を用いた事象関連電位の解析により検討することを目的とした。健常成人男性21名(平均年齢 21.5±0.7歳)を対象として,聴覚オッドボール課題を実施した。IHスピーカーを使って音刺激を提示した。対照条件として,IHスピーカーと形状は似ているが独自の構造を持たないNormal Hearing loudspeaker(以下,NHスピーカー)を用いた。聴覚オッドボール課題を実施中の脳波を計測し,各対象者の平均化波形からP300成分のピーク振幅と潜時を計測した。二元配置分散分析によるピーク振幅と潜時の条件間の比較の結果,ピーク振幅と潜時の両指標で,スピーカー条件(IHスピーカー<NHスピーカー)および刺激条件(Target刺激<Non-Target刺激)の主効果が有意であった(p<0.05)。また両指標で交互作用が有意(p<0.01)であったが,多重比較検定で有意差を示す条件の組み合わせはなかった(p>0.05)。以上から,健常成人男性において,音の明瞭度を向上させるIHスピーカーを使用することで,聴覚オドボール課題遂行時のP300成分のピーク振幅の低減や潜時の短縮が示され,より少ない注意配分で効率的に課題を遂行できる可能性が示唆された。 |