ゴトウ カズフミ
後藤 和史 所属 国際コミュニケーション学部 心理社会学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/09 |
形態種別 | 紀要 |
標題 | 「女性を対象とした結婚に関するオンライン調査 (J-WAMs)」の結果報告 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 北陸大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (55),217-232頁 |
著者・共著者 | 相原 征代・後藤 和史・ハーモン デニス・吉岡 剛彦・土屋 明広・中山 佳子 |
概要 | 女性差別に社会制度や構造が影響していることは広く認識されているが、日本においていまだに女性が差別されている状況については、近代資本主義や産業化「以外」のところに構造的要因があると考えざるを得ない。日本における女性の差別状況の原因を、「結婚制度」にあると仮定し、「結婚制度の存続自体が女性差別を再生産」しており、その制度を支える恋愛・結婚への考え方そのものが女性差別の原因であるとする。そしてその恋愛・結婚に関する価値観のどの部
分が女性差別の源泉となっているかを、指標(「Maridex」)を作って検証する、というのが最終目標であるが、本論文は 2022 年度に実施した、その指標 Maridex 作成のために実施した予備調査(20~59 歳女性 560 名対象)の結果分析である。全体の傾向としては、多くの質問で 20 代の回答が他の年代の傾向と比べて特異的であること、既婚・離婚/独身という結婚ステータスによって有意差がみられることが多い、ということである。まわりに「でき婚」が多かった 20 代は、「子どもができたから」結婚することを普通だと思っている可能性がある。また、結婚への金銭的負担の懸念が大きい若者がいる一方で、結婚すると「金銭面以外の利点」を実感するというような、「日本の結婚の姿」も見えてきた。 |