タカハシ ジュンコ
髙橋 純子 所属 医療保健学部 医療技術学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/07 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 能登半島地震11年経過後の高齢被災者の精神的健康状態と生活機能に関する実態調査 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本健康医学会 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本健康医学会 |
巻・号・頁 | 29(2) |
総ページ数 | 13 |
担当範囲 | 全頁 |
著者・共著者 | 服部託夢 |
概要 | 能登半島地震から11年経過した輪島市の高齢者を対象に、改訂出来事インパクト尺度(Impact of Event Scale-Revised :IES-R)、日本語版 Ten Item Personality Inventory (TIPI-J)、精神的回復力尺度(Adolescent Resilience Scale:ARS)、生活不活発病チェックリストを用いて、精神的健康状態や生活機能について調査した。その結果、① 同居家族がいない高齢者は、同居家族がいる高齢者に比べてIES-R合計得点およびすべての構成下位尺度で有意に高い値を示した。また、不活発でない対象者においても、同居家族がいない場合は、IES-R合計得点および構成下位尺度の「回避症状」、「過覚醒症状」が有意に高い値を示した。②IES-Rにおいて24点以下であり、勤勉性が高い性格傾向の対象者で相談ごとができる相手がいない場合は、PTSDなどの精神症状を発症するリスクがある。③ 発災当時、全壊や大規模半壊など大きく住居の損壊を受けた高齢者は、IES-R合計得点および下位尺度項目の「侵入症状」が有意に高値を示した。また、仮設住宅への入居の経験のある高齢者は、IES-R合計得点および下位尺度項目の「侵入症状」が有意に高値を示した。 |